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私が乗るのと反対方向の電車が来ていた。
『このまま踏切に立ったら死ねるかな。』
けれどその1歩が踏み出せなかった。
踏切が上がるのを待って、駅に向かった。
死にたいのに死ぬ勇気がでない。
頭の中がぐちゃぐちゃになってわけがわからなくなった。
どうにでもなれ。どうにかなってしまえ。けどどうにかしてほしい。
気がつくと家についていた。
誰もいない家。自分の部屋に引きこもって寝た。
目が覚めると外は薄暗くなっていた。
「✗✗、ご飯は?」
お母さんが部屋の外から話しかけてきた。
「いらない。」
また寝た。起きたら朝になっていた。
「行ってきます」
学校に向かった。
「電車が参ります。黄色い線までお下がりください。」
いつものアナウンスが流れた。
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