2人が本棚に入れています
本棚に追加
近くの踏切の音、話し声、足音全てがゆっくり聞こえた。
なんか、ときが止まったような感覚。
体がフワフワしている。
ファーン
電車の音を聞いたら元のスピードに戻った。
『なんだったんだろう』
その後もぼーっとしたまま電車に乗った
「✗✗ちゃん。これ落としたよ。」
「ありがとう。」
クラスの女の子だった。
電車の中もいつもと変わらない。
きっと自分もいつもと変わってないんだろうなと思った。
『ここに包丁とか持っている人がいたら殺してくれるかな。』
またそんなことを考えながら音楽を聞いていた。
いつも通りの電車。いつも通りの人。全てがいつも通りでつまらない。
『私が死んだら他の人はいつも通りじゃなくなるよね』
電車を降りて学校に行った。
最初のコメントを投稿しよう!