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「死ねよ。」 「消えろ」 「お前なんていらない」 「産まなきゃよかった。」 毎日毎日親に言われ続けた。 怒鳴られ、殴られ、蹴られた。 リスカの存在は知っていた。 私は死ぬつもりで1回切った。 死ねなかった。 ただ、分かったことはリスカは楽しいということ。 家にいてもどこにいても楽しくない。 楽しみを見つけてしまった。 じわじわと溢れてくる赤い液体。 それを見るのが楽しくて仕方なかった。 ジンジンする痛みがたまらなく好きだった。
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