手を差し伸べて欲しかった

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いつもより上手く兄さんの髪を結う事が出来て興奮しているのかもしれない。 少しだけなら、見に行っても良いんじゃないだろうか。 そんな考えが脳裏をよぎる。それは、いたずら心も少しあっただろうが、働く兄さんの姿を見たいと言うのが本音だった。 誰にも見つからないように見たらすぐにその場を離れるつもりだった。 もし見つかったとしても、兄さんに迷惑がかからないようにとびっきりいい服を着て行くことにした。
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