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第一章 噂の真相
ハルカがヤクザの息子だった事は
アキヒトにとって、もちろんショックだったが
今はそんな場合ではなかった。
その話はさておき、若頭とお姉さんをくっつけた彼は
しばらく傷心で、自暴自棄になっていたらしい。
「ハルちゃんの為に千さん、頑張ってくれたんやで。」
そう言う姉の言葉はもっともだったが、
心に開いた穴はなかなか埋められなかった。
と、そんなときに知り合ったのが宇津井京平だ。
ふらりとナンパされてホテルへいく。
宇津井はハルカさんの身体を見て驚きはしたが、二人の相性は良かった。
はじめはハルカさんを思って色々面倒をみてくれる
優しい人だったらしいのだが、
徐々に本性を出してきた。
最初は数千円借りるところから始まり、
徐々に額面が増えてくる。
だが、独りに戻りたくなかった彼は
ズルズルと宇津井の言うままに金を渡していた。
ある日、どうしても返さないといけない借金のカタに
と呼ばれていったのが、ゲイビデオの現場だったのだ。
「この顔なら高く売れるぞ。」
男たち数人に取り押さえられ、言うがまま
知らない男との行為を強要され、撮影された。
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