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第十二章 買い物
店を出て階段を下りると、すぐ隣にコンビニがある。
帆菜はそこで、太目の刃がついたカッターナイフを購入した。
セットアップの袖の下に収めても
店の暗い照明の中なら、ギリギリ気付かれなさそうな大きさだ。
「あ、テープで良いです。」
袋を断り、外装をはがして捨てる。
そのまま彼女はそれをクラッチバッグへ入れると
店へ戻った。
「帆菜姫、お帰りなさいませ。」
店に戻るなりおしぼりと先ほどのシャンパンを渡される。
欲しくはなかったが、
景気づけと思い彼女はそれを一気にあおった。
ふわふわと気持ちの良い酔いが回ってくる。
なんだか上機嫌になってきた。
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