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第十六章 乱心その後
じきに警察がやってきて、翔喜と帆菜が連行されていく。
落ち着いた頃に、ハルカとアキヒトも帰ることにした。
「大変ご迷惑をおかけいたしました。」
オーナーであろう落ち着いた見た目の
40代半ばくらいの男に謝られる。
「大丈夫です。それよりお代は?」
とハルカが尋ねると
「いやいや、結構です。」
そう返された。
「翔喜がおごると言っていましたし、アイツの給料から引いておきます。」
「そうですか、それではご馳走様でした。失礼します。」
二人は店を後にする。
なんだかとても後味が悪かった。
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