恋して天使？それとも悪魔？VOL5.ホストクラブへようこそ！の巻

第六章 挑発行為

ハルカはアキヒトに甘えながら、
視線の端に映る翔喜の姿を確認していた。

「ハルカ姫、もしかして翔喜さんのことを挑発してる？」
レイジュが言う。
少し面白そうな顔だった。
「あの人のガチな顔、初めて見たからびっくりしたわ。」

「いきなりケンカ売られたりしないっすよね？俺。」
アキヒトが少々ビビリながら言うと
「大丈夫、守ってあげるから。」
ニヤリとハルカさんが笑いながら言った。

「ま、あの人もナンバー１のプライドあるやろうし、
変なことせえへんと思うで。」
レイジュがクスりと笑う。

「それにしてもあんなガチな顔をするとはね。」
楽しくて仕方ない、と言うような顔だった。
ヘルプに入っているからといって、仲が良いとも限らないらしい。

そうこうしているうちに翔喜が戻ってくる。
彼は、ハルカとアキヒトの間に強引に割り込み、
アキヒトは押しのけられた。

“相変わらず態度悪いな！”
とムッとするが、これから何が始まるのか？
ちょっと楽しみでもあった。