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第十一章 決意
「これは、一人二人の量や無いで。
一体何人にやられたか覚えてるか?」
ハルカの体内から出てきた体液を調べた医師が、その量に驚く。
彼は眉をしかめていた。
「・・・・・・10人ちょいや、12人かな。」
ハルカはベッドに横たわり、怒りの表情を浮かべながら淡々と告げた。
あいつら一人ひとりの顔は全部覚えている。
「ほんま、良く生きとったわ。普通の子やったら死んでるで。」
先生が感心したように言った。
「ハルちゃんは見た目より強い子やからな。
助かってほんまに良かったわ。」
内臓の損傷と、粘膜の裂傷は全治三週間と診断される。
くそ、こんなもの一週間で治してやる。
ハルカは内心そう決めていた。
「人の身体を好きにしやがって。必ずケリはつけるからな。」
彼は千里にだけ聞こえる声で囁き
千里は黙って頷いた。
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