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第七章 受け止めたい
風呂から上がり、身体をタオルで拭いながら
アキヒトはハルカさんの言った事について考えていた。
“この人にはとても辛い過去がある。
そして勇気を出して俺に打ち明けようとしている。”
それは自分にはとうてい想像もつかないような、
苦しい出来事だったのだろう。
彼は自分の腕の中で震えていた。
“知りたい。”
全て知った上で「大丈夫だよ。」と言ってやりたい。
髪を乾かすハルカさんを横目で見ながら、
アキヒトは心に決めていた。
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