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第1章 ナオちゃん…近いよ!
俺の名前は…高沢照夫(てるお)…。
急なケガで入院する事になった……
それで…かなり凹んでいた…。
「高沢さん…お熱計らせてくださいね。」
看護師のナオちゃんの本名は……『池内 奈保子』。
だから…皆、奈保子の事を『ナオちゃん』と呼ぶ。
「あらあ…高沢さん、良い匂いがしますねえ…
何の匂いですかあ……?」
そう言うと、ナオちゃんは…照夫の胸の辺りを
クンクン嗅ぎ始めた…。
《近いだろ……!》
ナオちゃんは照夫の身体に鼻をくっ付けて嗅いでいる…。
「ははあ…高沢さんの身体全体…良い匂いなんですね。」
そう言いながら、ナオちゃんは 一人納得して微笑んだ…。
「今夜…高沢さんの隣で一緒に寝ても良いですか…? 良い匂いするから……。」
さすがに…照夫も吹いてしまった。
「別に構わないけど…冗談だよね…。」
「ええ~☆ 冗談じゃ無いですよ。」
そう言い残して、池内奈保子は病室を出ていった。
しばらくすると…池内奈保子が点滴を持って入ってきた。
「はい……痛く無いですからね~☆」
見るからに痛そうな太い針を刺そうとしている。
「どんな女の子が好みなんですか…?」
「エエーと…☆ やっぱりビジュアル系かな」
「ええ~☆ それじゃあ分からないですよ。
女優の誰々に似てるとか…胸は大きいほうが良いとか…ですねえ…」
「私のような女の子は……どうですか?」
そう言いながら…ナオちゃんは針を構える…!
「脅し…? それともコクり…? (^o^;) 」
「ああ……ごめんなさい、タイミングが悪かったですね。」
《ブスッ!》
「ギャ~☆ ( ≧∀≦)ノ」
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