第1章 ナオちゃん…近いよ!

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「高沢さん…運が良かったですよ…。 今日は一発で針が入りましたから…。」 《運かよ!技術じゃ無いんか~い!( ≧∀≦)ノ》 「この間の患者さんなんか何度刺しても失敗して……血の海になってましたから……。」 高沢照夫は…池内奈保子に言い知れぬ 威圧感を感じてしまうのだった。 《この女に逆らったら…何をされるか分からないぞ!》 その日の21時……消灯の時間だ…。 ナオちゃんが……来るって言ってたけど… やっぱり冗談だよね~☆ 21時30分……照夫は なかなか寝付けなかった。 21時45分……そっと扉が開いて…誰かが入って来た! 照夫の布団の端をゴソゴソしている…! 「誰……!?」 「ナオちゃんだよ~☆ お兄さん…良い匂いがするから……一緒に寝よう☆」 「本当に来たんだねえ……。 そんなに俺の匂いが良いの……?」 「うん……ご飯3杯はイケルわ…。」 「それ……どういう意味なのかな? 山姥(やまんば)みたいに俺を食っちまうとか…?」 「ううん…そうじゃ無いの…。  私…匂いフェチだから…それだけで安心して眠れるんだ。」 「ねえ……俺も男だから… 若い女の子が隣に寝てたら…何するか分からないよ~☆ それでも良いのかい…?」 「そうねえ……でもお兄さんは…ケガしてるから、思い通りに身体を動かせないでしょ…。 それに……。」 「それに……何だよ?」 「私、格闘技やってるから……何かされる前に やっつけちゃうかな……☆ 寝たら寝たで寝相悪いし…… まあ…お兄さんの思い通りには成らないと思うわ、気の毒だけど…。」 《なんだ…そういう事かよ…!》
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