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「それは… 」
私が答えようとすると、大和さんがそっと私の手に手を添えて、言った。
「安全ではない事が分かりましたので、この
マンションのセキュリティを強化しました。
犯人は捕まりましたが、由里子さんは、
とても魅力的な女性ですから、第2、第3の
ストーカーが現れないとも限りませんし。」
ちょっ…
大和さん、私の両親に向かって、何、言ってるの!?
「由里子にとって、一番危険なのは、君じゃ
ないのか?」
大和さんの言葉を受けて、父の目が変わった。
すると、大和さんは、私の両親を真っ直ぐに見て言う。
「私は、一生をかけて由里子さんを守り、
幸せにしていきたいと思っています。
由里子さんにも、結婚を前提としての
お付き合いを申し込み、快諾していただき
ました。」
「そうなの? 由里子。」
母が私を見て尋ねる。
「うん。
大和さんは、私なんかには勿体ない人だと
思うの。
だから、お願い。
私がここに住む事を認めてください。」
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