滴る赤

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智美ちゃんと別れたあと、再び店内をぐるぐるまわる。 野菜もたくさん買ったでしょ、それからパンやお菓子も。 買ってないのは、お肉やお魚類かなと思い、わたしは、カートを押しながら精肉売り場に向かった。 精肉売り場には、真っ赤なお肉が並んでいる。炒め物にするのにも良いし、一人すき焼き等にも良いかもねと思い、お肉のパックを手に取った瞬間、お肉の赤い汁が垂れているのが目に入った。 その赤い血を見ると、なぜだか分からないけれど、心臓が、ドクンドクンと音をたてる。 ドクンドクンドクンドクンドクン……。 駄目だ、立っていられない。
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