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先生からの支持も得ることができた坂井の案は、あっという間に可決した。
執事~? 俺が~? などとぼやいている男子も、女子の憧れの職業(?)に大手を振ってコスプレできる事に秘かな期待を抱いている。
(まったく、どいつもこいつもくだらん!)
沸き立つクラスの中、弦だけは相変わらず腕組みをしたまま黙って眼を閉じている。
その額に、いきなり柔らかな手が触れてきた。
「ね、海江田クン! 海江田クンも執事になってよね! 髪は、こんなふうにオールバックにしてさぁ♪」
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