弦先輩と千尋の日常8

7/57

114人が本棚に入れています
本棚に追加
/57ページ
 先生からの支持も得ることができた坂井の案は、あっという間に可決した。  執事~? 俺が~? などとぼやいている男子も、女子の憧れの職業(?)に大手を振ってコスプレできる事に秘かな期待を抱いている。 (まったく、どいつもこいつもくだらん!)  沸き立つクラスの中、弦だけは相変わらず腕組みをしたまま黙って眼を閉じている。  その額に、いきなり柔らかな手が触れてきた。 「ね、海江田クン! 海江田クンも執事になってよね! 髪は、こんなふうにオールバックにしてさぁ♪」  
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

114人が本棚に入れています
本棚に追加