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「大丈夫?」
「あ、うん。ありがとうございます」
制服が同じで、ネクタイが俺と同じ赤色だった
「なんで敬語?同い歳だし、タメでいいよ」
「うん。ありがとう」
その子は綺麗な顔で声は頼りないけど、どこか大人っぽかった
「無視すればいいのに」
「無視してもついてくるから……」
そのセリフは、何回もされてきたってことだな?
「……ドンマイだな」
「はは、うん」
「じゃあ、俺帰るわ」
くるっと元きた方向に向き、歩き出す
「ぐえっ」
「あ!ごめん」
服を後ろから引っ張られ、変な声がでた
「なに?」
「あの、名前は」
「……君は?なんて言うの?」
「あ…西条春之だよ」
「俺は千歳瑞稀。よろしく」
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