後悔

2/16
前へ
/33ページ
次へ
あたしたちはかつて家が隣同士で、幼稚園、小学校とずっと一緒だった。クラスもほとんど一緒でけんかしながらも宗介が近くにいるのは当たり前だった。 戦隊シリーズが大好きで正義感も強かったことからあたしたちは〝正義の味方クラブ〟を作って困った人を助けようと考えた。あたしたちは赤が好きだったために、どちらも譲らず赤になった。 男女コンビだったために黒板に相合い傘を書かれたり、からかわれたりしながらも、弱い者いじめをするガキ大将に立ち向かったり、意地悪する上級生に食ってかかったりしていた。 活動は学校内だけではなく、お年寄りや小さい子、時に困っている大人も助けた。 あたしは中学生になってもきっと変わらず活動は続いていくと思っていた。宗介と一緒にいる限り、永遠に終わりなんてこないと思っていた。 ところが終わりは突然やってきた。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加