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「泣くわけないじゃん!説明してよ」
あたしたちはそのまま宗介の部屋に行った。久々に入った宗介の部屋は段ボール箱がいっぱいだった。
「引っ越すの?」
「うん、親父の転勤が決まって、今週中には引っ越す」
「えー!もうすぐじゃん!教えてくれないなんてひどいよ!」
「ごめん。何度も言おうとしたけど、お前がもし泣いたら俺、どうしたらいいか分からないし」
「正義の味方クラブはどうするのさ!今までずっとふたりで頑張ってきたじゃん!これからだってずっとずっと続けていけると思ったのに」
「ごめん」
「追加戦士が入ることはあっても抜ける人はいないよ!死んじゃう以外はずっと戦うんだよ」
「…キレンジャーは田舎に帰ったはずだけど」
小さい声で反論した宗介の頭をあたしは泣きながら叩いた。
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