後悔

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中学に入学したあたしはやっぱり黙っていられず、ひとりでも厄介事に首を突っ込んでいた。けれどやっぱりかなり傷付くこともたくさんあって、宗介と一緒の頃のようにはできなかった。何度も宗介がいてくれたら、と思ったことがあった。 やがて宗介のいない生活にも慣れて、ほどほどの正義感で暮らしていた中学3年の夏休み、突然目の前に宗介が現れた。 「え!宗介?」 「おう!久しぶり」 突然現れた宗介は以前よりずっと背が伸びて体もがっちりしてすっかり大人びていた。イケメン度はかなり増していてまるで王子様か人気俳優のように格好いい。 あたしはどきどきを宗介に悟られないようにさり気なく言った。 「どうしたの?突然」 「お前に会いにきたんだ」
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