後悔

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宗介が外国に行ってしまう。離れていても日本なら頑張って電車や飛行機に乗ればいつでも会えると思っていた。実際、会いに行ってはいなかったが行こうと思えば行けないことはないと高をくくっていた。 アメリカだって行けないことはないが学生のお小遣いではちょっと厳しいし、パスポートも必要だし、何より言葉が通じない。 それに家を売るって、もう宗介がここに戻ってくることがなくなってしまう。 あたしはショックに打ちひしがれた。 「茜、ごめん。泣くな」 泣いてなんかないと言おうとして、自分の頬に触れると意外にも濡れている。 「茜」 そう言うと宗介はあたしを抱きしめた。
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