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気になったあたしも急いで降りて後を追った。
男は痴漢男の手をつかんだままずんずん歩いて、駅員のところに行った。痴漢男が抵抗しているが相変わらずびくともしない。
「こいつ、痴漢していたみたいなんでちょっとお願いできますか?」
と駅員に告げ、女子高生に
「そうだよね?」
と確認した。彼女がうなづくと、痴漢男は
「俺はやってない!こいつら俺をはめようとしているんだよ!」
と叫んだ。すぐに別の駅員もやってきて、全員でどこかに向かって歩き出した。その時も男は痴漢男の手をがっちりつかんでいる。
あたしはさらに追いかけた。
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