プロローグ

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     初めて見た街はとてもとても高い塔が沢山建っているヘンテコな街だった。  ごぽり、ごぽり。  幽世に行けばみんなに会えると思ったのに。  幽世なんて無かったの。  鉄の箱が人をたくさん乗せて吐き出して。  誰も魔法を使わない世界。  想像もつかない世界。  泉の向こう側に広がっていたのは、幽世なんかではなく。  ここは。  ここは何処なの?    
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