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今日はとても最悪だった。苦虫を噛み砕いた後に、うがい薬を飲み干したような不味さが胸いっぱいに広がる。煎餅布団へ身を投げて、枕に癒しを求めても晴れることはない。全て、消えてしまえばいいのに。思ったところで隕石は降ってこない。
「もう、寝よ・・・。」
暖かなシャワーが待つ風呂場へと、足を伸ばす。最近買ったばかりのモコモコパジャマを身に纏い、ようやく落ち着いた。新品というものは人の心を刺激する。肩の凝る煎餅布団もこれで少しはマシになるだろう。横になって電気を消すと、睡魔はすぐに訪れた。
「・・・・あと、7日。」
髪の長い女が、眠っている彼女の上で嬉しそうに笑った。ちょうど、彼女の肩の辺りで、見下しながら。
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