EP2 前編

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EP2 前編

〈そして現在…〉 ━━━━━━━━━━━━━━━━━···· 電車で30分そこから歩いて10分… 電車をおりてからほぼ一本道は満開の桜に出迎えられた。 ここがこれから俺が通う(男子高)… 同じようにきれいな制服に包まれた新入生たちが門をくぐっている。 体育館に入るところで生徒会の人たちが胸に花をつけてくれた。 体育館に入るとクラス名簿と座る場所の記載された紙が張り出されていた。 「一年四組…あ、佐原くんも同じだ。本当に同じ高校だったんだ。」 綺麗に並べられたパイプ椅子にもうパラパラと座っている人がいた。 指定された場所に座って10分ほど経って入学式は始まった。 それから30分ほどで式は終わり教室へ移動した。 黒板に書かれた自分の席に着席したものの休憩中で周りはおしゃべりなどしていた。 …てかわかってはいたものの男しかいないなぁ。 なんて思ってるとポンポンっと後ろから肩を叩かれた。 「常和?」 「宇井?!お前も同じ高校だったのかよ!」 中一の時俺に注意をしてくれたあの宇井もまさか同じ高校だったなんて。 「も?まさか他にも同中からいるのか?」 「あぁ、まぁ…佐原くんもそうだよ、同じクラス」 「佐原も?!あっ、そうなんだ…中3同じクラスだったのに知らなかったな…」 「へぇ…」 佐原の名前が出るとちょっと気まずいな… 沈黙も辛いと思ってたところにもう一人やってきた。 「お、おはよう…ございます。」 「佐原くん、おはよ。あれ、まだ敬語じゃん」 「ご、ごめん」 「じゃ、俺席戻るよ!佐原、高校でもよろしくな!」 「あ、うん。よろしくね、宇井くん。」 席に戻る宇井を確認した後に感じた疑問をぶつけた。 「…宇井にはタメ口なんだね」 「あ、えと、宇井くんは3年間一緒だった…ので。」 「あ、そう、じゃあ自然と取れるもん?なら待つよ。」 「ありがと、う」 キーンコーンカーンコーン 休憩時間の終わりを告げるチャイムがなり佐原くんは席へ戻った。
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