EP2 後編

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ラーメン屋に向かう途中… 2人前を歩く佐原くんと水野。 今日話し始めたばっかだってのに意外とふたりの距離が近い…水野のコミュ力どうなってんだ。 「…水野、人との距離の埋め方上手いよなぁ」 「え?あ、うん。今それ思ってた」 「水野の方?」 「え?」 「え?いや、てっきり佐原の方を気にしてんのかと?」 「……な、なんで?!」 「だって海斗、教室いる時も気にかけてたでしょ?あとたまに宇井?だっけ?あいつが話しかけてるとこ見るとムッって顔してるよ」 そう言って城崎はケラケラ笑い出した。 そんなっ、わかりやすく顔に出て?! 「まーでも男子校だし…そーゆーの珍しくもないから、いいと思うけどね!」 「そーゆーのってなんだよ!!」 「え、だから…(男同士の恋愛?)ボソッ」 「お、俺は別にそんなんじゃねーよ!考えたこともねーよ!」 「あれ?そうなの?」 「後ろの2人何盛り上がってんだよー!もう着くぞー!らーーめーーん!」 「おー!!……それと、これ誰にも言ってないから内緒ね。(……実は俺水野の事好きなんだ)ボソッ」 今、すごいカミングアウトされた気がする。 でもそれを言ってくれた城崎はすごく堂々としてて、ちょっとかっこよかった。 駅前にあるラーメン屋は同じ学生で溢れていたカウンター席が2つずつ空いていた。 …これは気を利かせた方がいいよな? 「俺と佐原くんこっちで食うわ」 「えー!俺も佐原と食べたかった~!」 「佐原もお前とずっと話してたら疲れるだろ」 「なんだと~?!」 とかなんとか言いながら結局俺は佐原くんと食べることになり、注文したラーメンを食べ始めた頃、佐原くんが口を開いた。 「常和…くんて、す、す、好きな人居ますか?!」
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