好きだけど嫌い

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好きだけど嫌い

圭と喧嘩をした。結婚して今までこんなに激しい喧嘩をした事は無かった。 喧嘩をした理由はいたってシンプル。お互いの嫉妬だ。いつもはもう仲直りをしている。だけど今日は二人して一歩も譲らないためここまで長引いている。 本当はわかっている。謝ればいいってことをでも何故かそれが出来なかった。それに酷いことを言ってしまった。 「圭なんて知らない!もう嫌い!」 思いもしない言葉が出てきて自分でも驚いてしまった。それからずっとお互い何も話さない状態が続いている。 「俺も嫌いだ。」えっ? 「誰にでも優し過ぎるとこが嫌い。」 「疲れているのに大丈夫って言うとこが嫌い。」 「すぐに無理しちゃうとこが嫌い。」 「可愛すぎるとこが嫌い。」 「俺の事をこんなにも好きにならせるなんてずるい。そこが嫌い。」 顔を真っ赤にしながらそう言った圭。こっちが照れる。 「わ、私も優し過ぎるとこが嫌い。」 「仕事行って疲れてるのに私の心配しちゃうとこが嫌い。」 「モテすぎるとこが嫌い。」 「カッコよすぎるとこが嫌い。」 「私の事好きになってカッコイイプロポーズまでしちゃってそういうずるいとこが嫌い。」 真っ赤だった圭の顔がもっと真っ赤になった。 お互いの気持ちを言って仲直りをした。 でもすっごく恥ずかしかった。それから暫くお互いの顔をまともに見れなかった。でも心のモヤモヤは消えより一層中が深まった
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