選択肢

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「俺を選ぶか、失うか。選択肢は一つだけだ。妥協は許さない」  幼いころから俺に依存しまくりの忠成(ただなり)の性格を知り尽くした上で、俺は彼が絶対に逃げられないであろう言葉を告げた。  こう言われれば忠成が俺を選ばないはずがない、と確たる自信があるからこそ言えたセリフ。  でも……心の片隅でほんの少しだけ恐れている。 「じゃあ……もう、秋連(あきつら)とは話さない」  そう、言われるんじゃないかと――。           End
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