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警察がいったい何の用だろうと思いながら扉を開けると、男たちはズカズカと家の中に入ってきた。僕は思わず後退りする。それでも男たちの勢いは止まらない。そして、先頭の男が、僕に一枚の紙を僕に突きつける。
「ストーカー規制法違反容疑で逮捕します」
警察の言葉に、僕は思わず呆気にとられた。僕がいったいどこで誰にストーカーをしたというのか。
「何かの間違いではないですか?」
僕は警察に向かって言った。しかし、警察は眉間にシワを寄せて、僕を睨みつけながら答える。
「間違いではありませんよ。小鳥遊恵美さんはご存知ですね?」
「ええ、知っていますよ」
「あなたが彼女に対してストーカー行為を繰り返していたことはわかっているんです。我々もずいぶん張り込んで確認しましたからね」
そう言うと、警察は有無を言わさず、僕の手に手錠を掛けた。
「ちょっと待った。彼女は僕の気持ちを試していただけだ。本当に好きなんだということを、僕は彼女に信じて欲しかっただけだ」
僕は抗おうとするけれど、両脇を屈強な警察二人に固められ、身動きが取れない。そして、僕に令状を突きつけた警察が言った。
「弁明はいくらでも警察で聞いてやるよ。だけど、お前のやっていたことは間違いなくストーカー行為だ!!」
僕はそのままパトカーに乗せられて、警察に連行された。
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