Track 05:プロテインとデコピン

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Track 05:プロテインとデコピン

シーン6 /美容サロン店内・夕 SE : ドアの鍵を開け、扉を開ける音 チハル: 「中、入れよ」 SE : 主人公とチハルが店内に入る足音 SE : 主人公が店の真ん中でしゃがみこむ音 SE : 扉が閉まる音 SE : チハルが扉の鍵を閉める音 チハル: 「……これでよし」 SE : 主人公に近づく足音 チハル: 「おいガキんちょ、 これぐらいでヘタレてるんじゃねーぞ。 まだ十代だろ、お前。 運動しなさすぎ。 そんなんだから、こう……」 SE : しゃがみこんで   主人公の二の腕をぷにっとつまむ音 チハル: 「贅肉が余計なとこにつくんだよ。 ……ほんとにスライムだな、この感触」 SE : ぷにぷにぷに♪(ぽわぽわした音) SE : 主人公が腕を払う音 チハル: 「地味にセクハラですって、 ……まあ、そうか。 悪かった。つい面白くて触りすぎた。 女にやることじゃねぇよな。反省してる。 はいはい。悪かった。 ほら、手、貸してやるから、 そんなとこにしゃがみこむなよ」 SE : チハルが主人公の腕を取り立たせる音 チハル: 「歩けるか? ならそこのオープンスペースに座って 少し休憩しとけ」 SE : 主人公がオープンスペースの椅子まで   よろよろとした感じで歩く足音 SE : 主人公が椅子に座る音 チハル: 「よし、 じゃあ俺はキッチンでプロテイン作ってくるわ。 ん? なんでプロテインかって? 運動後三十分以内に飲むと効果的なんだよ。 そんな不安そうな顔すんな。 安心しろ、みんな大好きイチゴ味だから。 今、持ってくるわ」 SE : キッチンへ向かうチハルの足音 SE : プロテインを作る音(シェーク音など) SE : プロテインを持って   主人公のもとへ戻ってくるチハルの足音 チハル: 「待たせた。これ、お前の分な」 SE : テーブルにコップを置く音 SE : チハルが向かいの席の椅子を引き、   座る音 チハル: 「こうやって座ってると、 はじめてあったときのこと思い出すな。 おまえ、あれからどうよ? 人の外見に、 まだゴチャゴチャいってくるやついんのか?」 SE : チハルがプロテインを飲む音 SE : コップをテーブルに置く音 チハル: 「そうか……、めんどくせぇな。 じゃああれだな、 意地でも美人コンテストに入賞して そいつら全員蹴散らしてやらねーとな! そのためのサポートなら俺たちはいくらでもするし、 引き受けたからには全力でバックアップする。 お前が情けねー泣き言いったら 遠慮なく俺がケツ叩いてやるから、 もうそんな不安そうな顔すんな」 SE : チハルが主人公にデコピンをする音 チハル: 「優しくしてって、お前なあ。 俺は十分、優しくしてるだろ?」 SE :デコピン連打音 SE : アサギがドアを開けて   部屋に入ってくる音 アサギ: 「おっ、帰ってきたか。 随分と仲のいいことで。 お前たちがプロテイン飲んでイチャイチャしている間に、 部屋のセッティングはあらかた済ませておいたぞ」 SE : 主人公が椅子から立ち上がる音 アサギ: 「安心しろ、下着類には手を出してない。 それよりもチハル。腹がすいた。 夕飯はいつだ」 チハル: 「あー、もうそんな時間か。 今から作るからちょっと待ってな」 SE : チハルが席を立つ音 チハル: 「おい、お前。飯作るから手伝え。 って、そんな不満そうな顔すんな。 栄養バランスのとれた食生活をしねぇと、 痩せたとしてもすぐリバウンドすんぞ。 調理法教えてやるから、 ちゃんと覚えとけよ。 食事、継続出来るようにしとけ」 SE : チハルが主人公にデコピンをする音 アサギ: 「なあ、 俺はいつまでこのイチャイチャを 見てればいい?」 チハル: 「わーったよ、そんな目で見んな! ほら、お前もさっさと2階にあがんぞ!」 SE : 主人公が嫌々椅子から立ち上がる音 チハル: 「やる気ねぇな、行くぞ!」 SE : 主人公をズルズル引きずって歩く足音 SE : ドアがしまる音
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