23人が本棚に入れています
本棚に追加
Track 05:プロテインとデコピン
シーン6 /美容サロン店内・夕
SE : ドアの鍵を開け、扉を開ける音
チハル:
「中、入れよ」
SE : 主人公とチハルが店内に入る足音
SE : 主人公が店の真ん中でしゃがみこむ音
SE : 扉が閉まる音
SE : チハルが扉の鍵を閉める音
チハル:
「……これでよし」
SE : 主人公に近づく足音
チハル:
「おいガキんちょ、
これぐらいでヘタレてるんじゃねーぞ。
まだ十代だろ、お前。
運動しなさすぎ。
そんなんだから、こう……」
SE : しゃがみこんで
主人公の二の腕をぷにっとつまむ音
チハル:
「贅肉が余計なとこにつくんだよ。
……ほんとにスライムだな、この感触」
SE : ぷにぷにぷに♪(ぽわぽわした音)
SE : 主人公が腕を払う音
チハル:
「地味にセクハラですって、
……まあ、そうか。
悪かった。つい面白くて触りすぎた。
女にやることじゃねぇよな。反省してる。
はいはい。悪かった。
ほら、手、貸してやるから、
そんなとこにしゃがみこむなよ」
SE : チハルが主人公の腕を取り立たせる音
チハル:
「歩けるか?
ならそこのオープンスペースに座って
少し休憩しとけ」
SE : 主人公がオープンスペースの椅子まで
よろよろとした感じで歩く足音
SE : 主人公が椅子に座る音
チハル:
「よし、
じゃあ俺はキッチンでプロテイン作ってくるわ。
ん? なんでプロテインかって?
運動後三十分以内に飲むと効果的なんだよ。
そんな不安そうな顔すんな。
安心しろ、みんな大好きイチゴ味だから。
今、持ってくるわ」
SE : キッチンへ向かうチハルの足音
SE : プロテインを作る音(シェーク音など)
SE : プロテインを持って
主人公のもとへ戻ってくるチハルの足音
チハル:
「待たせた。これ、お前の分な」
SE : テーブルにコップを置く音
SE : チハルが向かいの席の椅子を引き、
座る音
チハル:
「こうやって座ってると、
はじめてあったときのこと思い出すな。
おまえ、あれからどうよ?
人の外見に、
まだゴチャゴチャいってくるやついんのか?」
SE : チハルがプロテインを飲む音
SE : コップをテーブルに置く音
チハル:
「そうか……、めんどくせぇな。
じゃああれだな、
意地でも美人コンテストに入賞して
そいつら全員蹴散らしてやらねーとな!
そのためのサポートなら俺たちはいくらでもするし、
引き受けたからには全力でバックアップする。
お前が情けねー泣き言いったら
遠慮なく俺がケツ叩いてやるから、
もうそんな不安そうな顔すんな」
SE : チハルが主人公にデコピンをする音
チハル:
「優しくしてって、お前なあ。
俺は十分、優しくしてるだろ?」
SE :デコピン連打音
SE : アサギがドアを開けて
部屋に入ってくる音
アサギ:
「おっ、帰ってきたか。
随分と仲のいいことで。
お前たちがプロテイン飲んでイチャイチャしている間に、
部屋のセッティングはあらかた済ませておいたぞ」
SE : 主人公が椅子から立ち上がる音
アサギ:
「安心しろ、下着類には手を出してない。
それよりもチハル。腹がすいた。
夕飯はいつだ」
チハル:
「あー、もうそんな時間か。
今から作るからちょっと待ってな」
SE : チハルが席を立つ音
チハル:
「おい、お前。飯作るから手伝え。
って、そんな不満そうな顔すんな。
栄養バランスのとれた食生活をしねぇと、
痩せたとしてもすぐリバウンドすんぞ。
調理法教えてやるから、
ちゃんと覚えとけよ。
食事、継続出来るようにしとけ」
SE : チハルが主人公にデコピンをする音
アサギ:
「なあ、
俺はいつまでこのイチャイチャを
見てればいい?」
チハル:
「わーったよ、そんな目で見んな!
ほら、お前もさっさと2階にあがんぞ!」
SE : 主人公が嫌々椅子から立ち上がる音
チハル:
「やる気ねぇな、行くぞ!」
SE : 主人公をズルズル引きずって歩く足音
SE : ドアがしまる音
最初のコメントを投稿しよう!