Track 02:悪魔のささやき

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Track 02:悪魔のささやき

シーン2 /美容サロン店内・夜 SE : 主人公が店に近づいてくる    ヒールの足音 SE : 主人公が扉を開けて中に入る音 SE : 店内に流れているBGMの音 カオル: 「いらっしゃっ……あー!  居酒屋で会ったおねえさん!」 SE : カオルがカウンターから立ち上がる音 SE : 主人公がカオルに駆け足で    近づいてくる足音 SE : 足音が止まる SE : 主人公がカオルに全力で頭を下げる音 カオル: 「わわっ、おねえさん、頭をあげてー! 居酒屋でのことは気にしてないから~!」 SE : 主人公が頭をあげ、    手に持っていた紙袋をカオルに渡す音 SE : 紙袋を受け取り、    カオルが中身を確認する音 カオル: 「あーこれ、居酒屋の時に着てた上着? あのあと吐いて汚しちゃったから~って、 わざわざ同じ上着買ってくれたんだ~! ありがと~!」 SE : 主人公が頭を下げながら    もうひとつ紙袋を渡す音 カオル: 「えっ、何? お詫びの品? いいの? 貰って~」 SE : 紙袋から物を取り出す音 カオル: 「あー、これ百貨店のお菓子だ~! 俺、甘いの好きなんだよね~。 ありがとー♪」 SE : 主人公がペコペコ頭を下げる音 カオル: 「もーいいってば。 あの時酔っぱらってたんだし、 気にしてないよ~? ほんとほんと。だから顔あげてー? そんなにペコペコされると、 逆に気を使っちゃうしさ、もうなしね?」 SE : カオルがウインクする音    (なんかファンシーな音) SE : 主人公が後ろに数歩よろける足音 カオル: 「あっ、そうだ!  おねえさん、良かったら今から時間ある? 折角来てくれたんだしお茶請けもあるからさ、お茶していかない?」 SE : カオルがカウンターから出て   主人公の前にいく足音 カオル: 「じゃあ決まり~! オープンスペース空いてるから、 そっちで飲もっか! ついてきて~♪」 SE : ふたりがオープンスペースへと    向かう足音 カオル: 「ここで座って待っててくれる? 俺、飲み物淹れてくるー。 コーヒーと紅茶、どっちがいい? OK、コーヒーね。 お砂糖とミルクはどーする? へー、おねぇさん、ブラック派かあ、 かっくいー! じゃあ、暫しお待ちを~」 SE : キッチンへ向かうカオルの足音 SE : コーヒーを入れる音 SE : コーヒーを持って主人公のもとへ    戻ってくるカオルの足音 カオル: 「お待たせ~! はい、おねえさんのはこっち~」 SE : テーブルにコップを置く音 SE : カオルが向かいの席の椅子を引き    座る音 カオル: 「じゃーせっかくだし、 さっきのお菓子も開けちゃお~♪ 中身は何かな~?」 SE : 包装紙をはがし、箱を開ける音 カオル: 「あっ、クッキーだ! 色々な味があるねー? おねえさんはなに味にする? チョコチップね、はいどうぞ♪」 SE : クッキーが入った袋を渡す音 カオル: 「俺はマンゴージャムにしよーと♪」 SE : カオルがクッキーの袋を取って    開ける音 カオル: 「ん~、おいしー! これ当たりだな~、また買おーっと♪」 SE : 主人公がコーヒーを飲む音 カオル: 「なーんかさっきから おねえさん深刻そ~な顔して座ってるけど、 大丈夫? もしかして居酒屋でいってた 彼氏ができなーいってやつ、 相談に来たの?」 SE : 主人公がコーヒーを吹く音 カオル: 「おねえさん大丈夫!? 驚かせちゃったみたいでゴメン!」 SE : カオルがテーブルの端にある    ティッシュを主人公に渡す音 カオル: 「いきなり核心つかないでって、 ははっ、やっぱり。 失恋は新しい恋で埋めるーっていってたけど、具体的に他にいいなって思える人、 今はいるの? 新しい恋、できそうな感じ?」 SE : 主人公がティッシュを引き出し、    口元をふく音 カオル: 「そっかー。 失恋して日がたってないもんねー。 そんなすぐには気持ち、 切り替えられないか~。 うーん。 じゃあ差し支えがなければ、なんだけど。 片想いしてた相手はどんな人だったか、 聞いていー? へー、大学時代の同期かあ。 同じサークルにも入ってたんだね~。 で、同じ会社に就職して、 今もたまに飲みに行く仲、と。 そんなに仲がいいなら、 告白しよーとは思わなかったの? チャンスはいくらでもあったでしょー?」 SE : カオルがコーヒーを飲む音 カオル: 「そっか、男友達扱い……。 あるあるだねー。 で、同じ会社の受付嬢に 彼をとられちゃったのかあ……。 なんか色々と勿体無いなあ」 SE : カオルがクッキーを食べる音 カオル: 「俺なら早めにコクっちゃうなあ~。 いつまでもずっと同じ関係のままではいられないしさー。 遅かれ早かれ、 今回みたいに何かしらの決断はしなくちゃいけない場面が出てくるし、俺なら自分から迫ってモノにしちゃうなーって思っちゃった☆」 SE : 主人公が椅子から立ち上がり、   カオルの肩をつかむ音 カオル: 「それができたら苦労はしないって、 そこだよねー。 おねえさんは人が良さそうだから、 両想いになるのって なかなか難しそ~だもんねぇ。 優しすぎる人って 両想いにはなれないっていうし」 SE : 主人公がカオルの肩から手を離し、   力なく椅子に座る音 カオル: 「今まで好きな人ができても、 人に譲ってばかりだったんじゃない? 返事につまるってことは図星かな~? だったらもっと、 恋愛に貪欲になってみたらどー?」 SE : 主人公がコーヒーを一口飲む音 カオル: 「無理に彼、諦めなくてもいいと思うんだけど。ずーっとその人の事、好きだったんでしょー? だったら……」 SE : カオルが主人公の耳元に顔を寄せる音 カオル: 「(耳元で)彼、奪っちゃえばいいじゃん。 俺ならその方法を教えてあげられるよ?」 SE : カオルが体を離し椅子に座り直す音 カオル: 「……まあ、 決めるのはおねえさんだけどね~♪ その気があるなら協力するけど、 どーする?」
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