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Track 03:で、デート!?
シーン3 /美容サロン店内・夜
SE : 店内に流れているBGMの音
カオル:
「鳩が豆鉄砲食らったような顔してる。
私には無理……って、
それは精神的に受け付けないから?
それとも……自分に自信がないから?」
SE : カオルがテーブルに身を乗り出す音
カオル:
「おねえさんはどっち?」
SE : 店内に流れているBGMの音
カオル:
「自信がないなら、つけさせてあげる。
欲しいものはちゃんと欲しいって
言わなきゃダメだよ?」
SE : 主人公が服の袖で涙をぬぐう音
カオル:
「って、あー。
おねえさん、泣かないで~!
ごめん、ごめん!
ちょっといじめすぎちゃったね~、
許して~」
SE : カオルが主人公の頭を撫でる音
カオル:
「泣かせたかったんじゃないんだよ~!
なんていうか、片想い期間が長すぎて、
スパッと諦めるの、
なかなか難しそうだなーって感じてさー。
無理に新しい恋に目を向けるより、
自分に正直になって
相手にぶつかってみた方が
おねえさんも気持ちの整理がつけやすくて
いいかなーって思ったんだよー!」
SE : 主人公が服の袖で涙をぬぐった後、
勢いよく自分の顔を両手で叩く音
カオル:
「わわっ!? いきなりどーしたの!?
ひよってた自分に気合いを入れたって、
あはは、おねえさんかっくいー!」
SE : 主人公が席を立ち、
カオルに片手を差し出しながら
頭を下げる音
カオル:
「キチンと片想いにけりをつけるために、
告白する勇気をください、か。
なんかほんとにまっすぐ過ぎて、
惚れ惚れするよね、おねえさんって」
SE : カオルが主人公の手をとり、
握手する音
カオル:
「気に入った!
骨は拾ってあげるから、ドーンと告白、
かましちゃおー!」
SE : 握手した手をブンブン振った後
手を離す音
カオル:
「そんでもって、
奪えるもんなら奪っちゃおー☆
って、ダメー?
ほんっとおねえさん人が良すぎるよー、
もったいなーい!
もっと自分に自信を持てばいいのにー、
素材はいいんだからさー?」
SE : 主人公が前のめりになって、
カオルの肩をガッシリ掴む音
カオル:
「えっ!?
そんなに食いつくとは思わなかった!
実年齢=彼氏なし年数の私に何か
いいところがあるなら教えてほしいって、
おねえさん……。
なんかもう全力で応援したくなっちゃったよ、俺。一緒に頑張ろうねー☆
契約書は後でサインしてもらうとしてー、
そうだなー、
まずはおねえさんのいいところー。
顔立ちがはっきりしてて、
どちらかと言えば美人系なところとかー、
あとスタイルもいいよね!
長身スレンダー」
SE : 主人公が力なく席に座る音
カオル:
「……全部コンプレックスって、
ダメだよー、マイナス思考はー!
モテの基本は、可愛い笑顔☆
ほら笑って、スマーイル、スマーイル♪
ここぞというときに
とーっておきの笑顔が出来るよーに、
俺と一緒に頑張ろ~♪
ねっ☆」
SE : なんかファンシーな音(ウインク音)
SE : 主人公が
椅子からずり落ちそうになる音
カオル:
「契約書は後で交わすとしてー、
まずは外見からかなー?
おねえさんあまりお化粧してないから、
ジュンにぃにメイクしてもらったら
きっと化けるよー♪
それと平行して、
恋愛慣れする練習を俺としよっか。
そだなー、せっかくだし
おしゃれして俺とデートでもする?」
SE : 主人公が飲んでいたコーヒーで
むせる音
カオル:
「えー! 俺とデート、そんなにイヤー?
……嫌じゃないけど、
いきなり付き合ってもいないのに
デートするのはハードル高いって、
おねえさん……。
何事も実践が大事です!」
SE : カオルがテーブルを叩く音
カオル:
「恋愛慣れできるよーに
かるーくデートのシュミレーションするだけだから、変に意識しなくて大丈夫!
告白本番までに、
みーっちり相手をドキドキさせる技、
伝授するから、
しっかり身に付けて本番に挑んでねー♪
俺と約束☆
ゆーびきりげんまん♪っと。
えっへへー、
というわけでー、これからよろしくね!
おねえさん♪」
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