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Track 02:ビューティーサロン・エンジェルへようこそ
シーン2 / 美容サロンの店前・夕方
SE : 雨が降る音
SE : 雨の中を二人で歩く足音
ジュン:
「あ、見えてきた。
あの緑の看板がついてるお店。
目的地はあそこだよ。……行こう」
SE : 店の軒下に入り、たち止まる足音
ジュン:
「ああ、そういえば説明がまだだったね。
ここは僕の職場」
SE : 傘を畳む音
ジュン:
「弟たちと一緒に、
この美容サロンを開いてるんだ。
泣いてる女の子が笑顔になれるように、
秘密の魔法をかける場所だよ。
シンデレラに出てくる
魔法使いみたいになれたらいいなって思って
始めたんだ」
SE : ジュンがズボンのポケットから
鍵を出す音
ジュン:
「今日は君にも、魔法をかけてあげる」
SE : 鍵を回す音
SE : ドアを開く音
ジュン:
「どうぞ、入って」
SE : 主人公の足音
ジュン:
「ようこそ、ビューティーサロン・エンジェルへ」
SE : ジュンが明かりをつける音
SE : ドアを閉める音
シーン3/美容サロン店内・夕方
ジュン:
「……ふふっ、そんなに驚いた?
お褒めにあずかり、光栄です。
店内のインテリアは弟が監修したんだよ。
シンデレラの舞踏会をイメージして、
キラキラしたものにしたって言ってたけど……。
君が誉めてくれたこと、伝えておくね。
きっと喜ぶから」
SE : 主人公に身を寄せるジュンの音
SE : ジュンが主人公の髪に触れる音
ジュン:
「……髪、少し濡れてるね。
簡単に乾かそうか。ちょっと待ってて」
SE : ジュンが棚へ向かう足音
SE : ジュンが棚を開け、タオルを取り出す音
SE : ジュンが主人公の元に戻る音
SE : ジュンが主人公に身を寄せる音
ジュン:
「もしかして緊張してる?」
SE : 主人公の頭にタオルを被せる音
SE : 髪を優しく拭く音
ジュン:
「ん……? 髪?
濡れてるから拭かないと、
風邪ひいちゃうからね。
恥ずかしいから自分でやる……って、
ふふ、ダメだよ。
すぐ終わるから、大人しくしてて」
SE : 髪を優しく拭く音
ジュン:
「そういえばまだ、
お互い名乗ってなかったね。
僕の名前はジュン。
そのまま名前で呼んで。
君の名前は、何て言うの?」
SE : ジュンが主人公と目線を合わせる為に
顔を近づける音(衣擦れの音など)
ジュン:
「いい名前だね。……好きだな」
SE : 主人公が身じろぎする音
ジュン:
「こら、拭いてる途中だから逃げないの。
ん? 顔が近い?
それ弟にもよく言われるよ。
パーソナルスペースが
人よりも狭いのかな?」
SE : 髪を優しく拭く音
ジュン:
「よし、これでいいかな。
ふふ、お疲れさま。
次はそうだな……、服だね。
雨に濡れて体も冷えるだろうから、
店にある衣装を何点か貸してあげるよ」
SE : 主人公が鞄の中から財布を出す音
ジュン:
「ん? お金は大丈夫だよ?
それじゃ悪いから……って、
気にしなくていいのに。
他にお客様がいれば別だけど、
今日は定休日だから誰もいないし……」
SE : ジュンが主人公に身を寄せる音
ジュン:
「(耳元で)お試しってことで。
皆には内緒だよ?」
SE : 主人公が一歩後ろへ下がる音
ジュン:
「店内にちゃんと更衣室もあるよ。
着替える分には問題ないから安心してね。
衣装部屋はこっちだよ。ついてきて」
SE : 二人の足音
SE : ドアを開ける音
ジュン:
「中へどうぞ、お姫さま」
SE : 主人公のの足音
SE : ジュンの足音
SE : ドアがしまる音
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