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Track 03: 似合う色
シーン4 /美容サロン内の衣装部屋・ 夕方
SE : ジュンが照明のスイッチを押す音
SE : 主人公の足音
(ゆっくりめ、見てまわっているため)
ジュン:
「色々あるでしょう?
帽子、アウター、インナー、ボトム、靴。
アクセサリーの類いも置いてあるよ」
SE : 主人公の足音が止まる
SE : ハンガーを手に取る音
ジュン:
「ああ、ハンガーについてるシール?
可愛いでしょう、それ。弟の自作なんだ。
……うん、そうだよ。グループに分けてる。
パーソナルカラーって聞いたことない?
生まれ持った肌・瞳・髪の色とかの色によって、
それぞれ似合う色があるって話。
サマー、ウィンター、スプリング、オータムの4つの山にハンガーラックを分けてて、
混ざっても見分けがつくように
ハンガーにシールを貼ってるんだ」
SE : ハンガーを元の位置に戻す音
ジュン:
「パーソナルカラーの話、ピンと来ない?
……そうだな、
実際に体感した方が
分かりやすいかもしれないね。こっち来て」
SE : ジュンの元へと小走りで駆け寄る
主人公の足音
ジュン:
「……そう、鏡の前に立ってね。
うん、その位置で止まって」
SE : ジュンが主人公の背後に立つ足音
SE : ジュンが主人公に身を寄せる音
(衣擦れの音など)
ジュン:
「(耳元で)それじゃパーソナルカラーの診断、始めていくよ。
今から首もとに布を当てていくから、
鏡の方、見ててね」
SE : 主人公の首もとに布を当てる音
ジュン:
「(耳元で)まずはベースカラーを見ていこうか。
種類は二種類。
イエローベースとブルーベースが
あるんだけど……」
SE : 主人公の首もとに別の布を当てる音
ジュン
「(耳元で)ふふっ、どうしたの?
顔が赤いよ?
ん? 近い?
そうかな、普通だと思うけど
(笑いを押さえながら)」
SE : 主人公が身じろぎする音
(衣擦れの音など)
SE : ジュンが後ろから主人公を引き寄せる音
ジュン:
「(耳元で)ほら、逃げないで。
診断できないでしょう?
ふふっ、良い子だね。
直接こうして布をあてるとわかるけど、
ほら」
SE : 主人公の首もとに別の布を当てる音
ジュン:
「こっちの青みがかった涼しげなレモン色と、黄みを含んだ暖かいひまわりのような色。
同じ黄色でも、肌映りが違うでしょう?」
SE : 二つの布を交互にあてがう音
ジュン:
「(耳元で)似合う色の特徴は人それぞれなんだけど、ざっくり分けると2タイプになるんだよ。
青みがかった涼しげな色が似合う
ブルーベースタイプと、
黄みを含んだ暖かい色が似合う
イエローベースタイプの2つ。
君は肌が白いから、
ブルーベースタイプだね」
SE : 別の布を当てる音
ジュン:
「(さらに耳元で)ほら似合う色を身に付けると、
肌艶がキレイに見えるでしょう?」
SE : 主人公がよろめく足音
SE : ジュンが後ろから主人公を抱き止める音
ジュン:
「……おっと、大丈夫?
ちょっとからかいすぎたかな。
ごめんね。
君があまりに素直に反応するものだから、
つい可愛いくて意地悪しちゃった」
SE : 主人公が体勢を整える衣擦れの音
ジュン:
「……緊張しちゃったって素直に言われると
照れるね。
うん。
あまりストレートに言われることって
ないから照れる……。
僕まで赤くなって何やってるんだろうね。
ちょっと待って。
今、落ち着くから……」
SE : ジュンが主人公から少し離れる足音
ジュン:
「……うん、もう大丈夫。
お待たせいたしました。
さっきは似合う色味をみたけど、
今度は似合う明るさをみていくね」
SE : ジュンが主人公に身を寄せる音
(衣擦れの音など)
SE : 別の布を色々と当てていく音
ジュン:
「……うん、そうだなー。
君はサマータイプだね。
サマータイプは、
上品でエレガントな印象の人が多くて、
ベビーピンクやパステルイエロー、スカイブルー、ライラックとかが似合う色になるよ」
SE : ジュンが布を選ぶ音
ジュン:
「君の場合はそうだな……」
SE : 選んだ布を主人公に当てる音
ジュン:
「(耳元で)ほら、
この色とか似合うと思うよ。
……ペールグリーン、淡い色味の緑色」
SE : 主人公が身じろぎする音
(衣擦れの音など)
ジュン:
「うん? どうしたの?
へえ……、
着たことがない色で意外だったんだ。
でもほら」
SE : 選んだ布を主人公に当てる音
ジュン:
「可愛いでしょう?
せっかくだし、
普段選ばない色に挑戦してみない?
新しい自分に出会うのも、
悪くはないと思うよ。
……ふふっ、じゃあ決まり!
ペールグリーンをメインカラーにして、
今度は似合う服の素材やデザインを
探してみようか」
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