【3】パン耳研究会に除霊依頼!?

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――ガラッ! 「なんだね、君たちは?」 「「きゃあっ?」」 いきなり扉が開いて、男子生徒が理科室から出てきたものだからビックリ。 黒髪で色白、目の下にクマ。ドヨーンとした不健康そうな出で立ち。 こっ、この人が佐伯さん?怪しげな雰囲気はいかにもオカルトの専門ですって感じにも見えるけど。 「あのっ、はじめまして! 佐伯晋夜さんですよね?」 「ああ、いかにも。私が佐伯だが? 君たちは?」 喋り方も独特だなあ。おじいさん先生みたいなしゃべり方。 「えっと私は一年二組の村井恵美奈という者です。よろしくお願いします」 「ふむ。なるほどな」 佐伯さんは私をじとーっと見たあと、ニヤリと不気味に笑った。 うっ、なんだろう? 初対面で失礼だけどちょっと気味が悪いなあ……。 「ふふっ、ふふふ……」 ――!? ゾクッと背中に寒気が走る。 なにこの笑い方!?怪しすぎるって! 「あっ、あの~??」 「丁寧な挨拶。年上へのきちんとした敬語。そしてその容姿。君が大和撫子だという事はよく分かった。ふふっ、素晴らしいではないか!」 「なっ、何が素晴らしいんでしょうか?」
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