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「ほっ、本当にそんなもので引き受けてもらえるんですか!?」
「そんなものとはなんだね? 仕事のあとのパン耳は格別なんだぞ。――で、そのウラ世界とやらにはどうやっていくんだ?」
「あっ、それはですね……」
私はしばし考える。
パフィとルーグは私の家の近くで待ってるって言ってたよね。
じゃあ佐伯さんと一緒に私の家までいけば、二人と合流できるかな?
「まずは私の家の前まで来てくれませんか?」
「ふむ。いいだろう。では帰るまでお互いの親睦でも深めるか」
うげっ、ちょっぴり嫌だと思ってしまったのは内緒です(笑)
「あはは。……いいですね」
佐伯さんは理科室の机に散らばっていた写真をパパッとまとめると鞄の中に入れた。
「たくさんありますね。何の写真ですか、それ?」
「心霊写真だ。真偽鑑定を結構頼まれているんでね。興味があるなら見せようか?」
「うっ、遠慮しておきます」
「ちなみにこの理科室も校長の家の呪いの人形の除霊をした引き換えに使用許可を得たものでね」
「呪いの人形!?」
「おっ、興味ありか? その時のことを話そうか?」
呪いの人形とかめちゃ怖そうじゃない。無理無理無理っ!
「いえ、いいです! NGで!」
「なんだ、人形系は興味なしか。ならそうだ、怨念のこもる鏡の話は……」
「うううっ、心霊系以外でお願いします」
「ふむ。じゃあパン耳の話にするか」
なんじゃそりゃ!?でも心霊話よりかはマシかな?
とにかく今の話からすると佐伯さんの除霊能力はきっと本物。
かなりの変人だけどこれは心強いね!なんとかなりそうな予感!
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