I.heaven's underground

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I.heaven's underground

 ただただ全てが気に食わなかった。  この胸で吠え猛る憎悪の渦が、俺に呪いを叫ばせていた。  世界を憎み、  神を恨み、  孤独に噛み潰されながら這いずるように前に進み続けた。  痛みは麻痺し、  涙を流す意味さえ見失い、  誰が死を選ぶものかと歯ぎしりし、  いつか来るかも知れない敗北の日まで孤独に抗い続けていた。  ずっとずっと、生きてるだけで痛かった。    ――――なぁ、あんただってそうだろう? God's in His heaven, All's right with the world.
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