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『本』とは知識である。
知識とは神の御業である。
人は神の御業に畏怖すると同時に憧れ・・・そうして知識を求めた。
知識が書き記された、『本』を望んだ。
歴史、医学、商業、技術、論理、未だ見ぬ娯楽の類まで。
人が、人の世を得てより、知識はその繁栄を支え導いた。
『本』を手に入れた者が、神の御業に触れ、知識の泉に浸る権限を得た。
繁栄を導く権力者。富に溢れた成功者。歴史に名を残す誰も彼もが、『本』を所蔵していた。
だから人は今も尚、『本』を望む。
―――そして、『本』に挑む者達が、世界には居た。
『本』を狩る者達。『本』の狩人。
彼等は、神の試練に挑む者達である。
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