後書き・解説

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後書き・解説

 最後までご覧頂いた皆様、はじめましてこんにちは、木樫(きがし)と申します。  この度は拙作「失格カニバリスト」の閲覧、本当にありがとうございました(深々)  文章で伝えきるのが小説なのにこの作品は作者の思いつくままに書き綴ったので抽象的で読みにくいものになってしまい、「結局どういうこと?」となられた方のため解説を書くことにいたしました。  不出来な拙作、駄作者で申し訳ない……!  なのでサパっとまず流れをドン。 ・作中一頁〜四頁までの三島は、名前を交換した〝水野〟。 ・五、六頁では視点が他者から水野に変わり、会話の相手が三島の亡霊なので描写内の三島は〝三島〟本人。  ※みーくん→三島のあだ名。  続いて事件のあらましドン。 ・水野の余命が尽きるまで、三島と二人で暮らしていた。 ・しかし余命半年〜一年の半年に差し掛かった為、死を実感し始めた水野は恐怖する。 ・恋人の怯えを間近で感じていた三島も、水野のいなくなった後で訪れるだろう死を怖がるようになる。 ・水野は恐怖を感じながら思う。  →「死ぬのはこんなに怖い、生きているとこの恐怖を味わうことになる。ならば愛する三島を恐怖から救わなければ」 ・水野は自分の腕を抉り、死の恐怖から解放する為に共に死のうと言った。 ・それを喜んだ三島だが、死んだあとに引き離されるのは嫌だと言った。 ・なので「殺さなくとも病で必ず死ぬ水野が、万が一にも追って死なないかもしれない三島を殺し、食べることで、必ず二人とも死に、必ず二人とも一つの遺体になれる」 ・結果、ほぼ骨の遺体は三島で、自首したのは水野。  なぜ名前を偽ったのか?  →三島のいない世界を生きるのが僅かでも嫌だった水野に、三島が三島と名乗るよう言ったから。  そうすることで死んだのは水野、今生きているのは三島となる(三島が常に笑顔だったので、水野は笑っていた)。  なぜ自首して謎掛けをしたのか?  →自首して遺体の存在を知らせることで万が一誰にも気付かれないことを避けた。  それと、「これはバッドエンドではなくハッピーエンドなんだ」という自己主張があった。恥ずべきことではなく、最大限の愛情表現であり、死んで永久にそばにいよう、というプロポーズなんだと。  ※それを勘違いした刑事にどうせ〇〇だろう、と言われ憤ったから水野が不貞腐れたのもある。  と、言うことです。  割と単純なしくみなので、予想ができたと思うんだ……くっそう。精一杯やったので、もっと精進。  これをどうしてゴチャゴチャした描写で煙にまこうとしたのかと言うと、私が読んでいて「これは……ここの描写入ると、これが予想つくなぁ……」となり次第、言い回しやらを変えて消しちゃったからでした(小声)  私が予想つくということは、読者さんにも予想つく人がいるはず。それではその人の楽しみはなくなってしまう。わからないものをわかろうとする過程は楽しいものです。  この物語はなぜ? に視点を置いたので刑事の聴取やらに細かなリアリティはない、そういう意味では駄作。  水野の入院していた病院に三島に擬態した水野の写真でも見せていれば即バレですし、半年前とはいえ姿形を似せていても学生写真で違和感に気づくかも。  全て事件翌日だからこそ、誤魔化せただけですとも。だから水野は深夜に飛び降りました。見張りがいないのもリアリティはないですね(汗)  つまり雰囲気作品。  トリックや凶器を探すミステリーではなく、動機を探すメンタルのみピックアップ。  なぜ、なぜ、あえて見てもらうところとはそこだけしか見どころがない……!  そんな作品のなぜ? がつまらなけれ最悪なのではとひねった結果これだよ。バカタレ自分。  そんな拙作極まりないものを、こんな後書きまで見てくださった方々、本当にありがとうございます。  好き嫌いの別れる、ともすれば地雷だと思われるBLらしくないものでしたが、私はなかなか気に入っております。BLらしくない中で巻き起こるBLが好きなのだ。  説明下手なのでこの解説でもよくわからない部分はあると思いますので、質問等あれば気軽にコメントかむひあ。土下座しながら説明します。  では改めて、いつも作品、ツイッター、その他色々と「失格カニバリスト」を最後まで読んでいただき誠にありがとうございました!  いつまでたっても作品を読んでもらえる些細な感謝の気持ちを忘れないように、その中で自分の書きたいものを書き楽しく活動していこうと思っています。  それではまたどこかで。  木樫 (次ページからその後の幽霊になった二人の不思議な日常小ネタ小話が。よかったらお付き合いいただきたいですぜ!)
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