第4話。

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◇ 「お嬢様、お顔が真っ青です。少し休まれてはどうですか?」 「……大丈夫です」 「人間、無理するな。少しだけなら休ませてやってもいいぞ。どうせそれを食べたら終わりなんだからな」 驚いた。 本当だったら、早く勝負を終わらせろと言いそうなものなのに、勝負が着くのが見えているからか、有り得ない発言が出てきた。 まだ私には運が残っているみたい。 「……それなら、お言葉に甘えて少し休ませていただきます」 これが吉と出れば、良いけれど。 そうじゃなくても伯爵が戻るまでの時間を少し稼げそう。 「おぉ、そうか。それなら部屋へ行って休むといい」 「いいえ、それは出来ません。勝負の最中ですので、ここで休みます」 「別に俺は何もしないぞ」 「それでもです」 何もしないだなんて信用できない。 席を外した途端、自分が確実に勝てるように手を加えるに違いないから。
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