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ファーストコンタクト
私は、学校では、地味な方で友達もそんなに多くないし、いざとなれば、きっと皆私を裏切って逃げるだろうってくらいの浅い友情しか持ち合わせていなかった。
一人を除いて。
授業中3階の学校の窓から見下ろした。
3時間目1番集中すると、後々の授業がきつくなってくる時間。
下では、体操服を着た男女がそれぞれのコートでサッカーをしていた。
女子はほとんどチアをやっていた。チアの真ん中で踊っているあの子ではなく、男子に混じって本気でサッカーに取り組み、チアにキャーキャー言われ、華麗にシュートを決める彼女こそが私をきっと裏切らないだろうと思っている親友。麗華ちゃん。
昔からサッカーやってましたよ的な顔をして、同じチームの男子と得点を取れたことを喜びあっている。彼女は美人でスポーツがめちゃめちゃできる。
こういう子はお決まりで勉強もできるのだが、彼女はドン引くほど勉強ができない。
多分中学生で習ったことも覚えていないだろう。
ひとつに括ったポニーテールが彼女が走る度に軽やかにステップを踏む。
コートから出て、タオルを取りに行っていると、チアをやっている女子からタオルやスポーツドリンクを渡される。
男子を置いて、女子はみんな麗華に夢中。
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