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「...さん。...さん!!」
「あっ。はい!」
呼ばれたのに1階で気づかなかったからか、先生は不機嫌そうだった。その後、当てられた問題を黒板に解き、先生に解説も要求されたため、解説もした。
私の回答と解説は合格点だったらしく、間違えればいいのにと、きっと思っていたに違いない先生はますます、不機嫌そうな顔つきになった。
「よろしいでしょう。明日からは、気をつけるように。」
「はい。先生。」
返事をした次の瞬間には私はもう、外を見ていた。
女の子が怪我したのだろうか、麗華ちゃんは女の子をお姫様抱っこして、運動場の隅に行っていた。
誰にでも優しい彼女に抱えられた女の子の目にはハートマークが付いていた。そりゃそうだ。
あの麗華に抱えられたら、誰でも惚れるだろう。
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