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トイレエッチ☆28
結局 抱っこされたまま
ちょうど来ていた 電車に乗り込んで
空いていた席に座る事は出来たのだけど・・・
お姫さま抱っこで乗り込んできた俺たちを
チラチラ、ガッツリ、興味津々で
見てくる他の乗客───の視線が・・・・・
とっても痛い・・・(泣)
居たたまれなくなった俺は
下を向いて寝たふりを決めこむコトにした。
『あー、空いててよかったなー♪』
『座れば お尻、狙われないしね♪』
『おうよ♪みーの可愛い尻は触らせないぜ!』
『みっきーの可愛いお尻は俺たちで守るよ!』
『・・・・・・・・・・//////』
コイツら・・・・・
堂々と ナニを話してんだ・・・💢
チラッと顔を上げると
こちらを見ている乗客たちの視線が・・・・・
あわわわっ////
見ない、見ない!
知らない・・・・・っ//////
☆
☆
電車を降りる頃には乗客も疎らになっていて
ホッと胸を撫で下ろす。
足の震えの方も だいぶ治まって
またも抱っこしようとする咲哉を断固 拒否!
よろけつつも1人で 大地を踏みしめ・・・歩く。
いつもより時間をかけ
やっと、やっと咲哉の家に帰ってきた。
あああ・・・、疲れた・・・・・。
ソファーに座り、ぐったりと身を委ねる。
もう動けない。
動きたくない。
風呂とか、晩ごはん とか、どうでもいい・・・
そんな俺の心を知ってか知らずか
2人は俺を挟んで座り、
ぎゅうぎゅう くっついて
左右から能天気に話しかけてくる。
『今日は 楽しかったね~♪みっきー♡』
『今日は すごく楽しかったな♪みー♡』
『・・・・・・・・・』
『マッ○も行ったし♪』
『映画も行ったしな♪』
『・・・・・・・・・』
眠くて眠くて
話しかける2人を寝たふりで 無視していると・・・
玲音が わざとらしく「コホン」と咳払いをした。
『あと!みっきーが痴漢にあったり?』
『そうそう!みーが痴漢にあったな!』
『・・・・・・・・』
・・・・・・・ん?
『そうそう。で、痴漢の痕跡を消すために~』
『駅のトイレで、エッチ!したんだよなー♪』
『そう、エッチ♡』
『よかったよな♡』
『・・・・・・っっ!?』
『またシたいね♡エッチ♡』
『またシような♡エッ・・・・『うは──っっ///// !!』
な、なにを言い出すんだ!
コイツら・・・っっ!
飛び起きて
咲哉の口を手で塞ごうと手を上げた・・
けど、
あっさり交わされ逆に手首を掴まれた。
『ふふ。みっきー、起きた♪』
『ふはは。みー、おはよう♪』
『おはよう、じゃないっっ!!
お、お前ら・・・・・もーっっ/////!』
手を振り払って
交互に睨んでも悪びれた様子もなく
へらへら笑うだけで・・・
『だって、みっきー寝てたら寂しいんだもん。』
『そうだぞ?みーが寝たら寂しいんだもーん。』
『・・・・・・・・・・はぁ?』
拗ねたように言った後
2人して ギューッと抱きついてくる。
『・・・・・はぁ・・。
だもん、言うな。可愛くない・・・』
『あは。みっきーは可愛いよ?』
『ははは。みぃーは可愛いぞ?』
『・・・・っ////か、可愛くない・・・////』
俺の言葉に玲音と咲哉は 楽しそうに笑って
いつものように頬っぺたに キスを落とす。
いつもの部屋。
いつもの日常。
ああ・・・・・
落ち着く・・・・・
もう、ここが
俺の落ち着ける場所になったんだなぁ・・・と
ホントの眠気に襲われつつ、つくづく実感する。
色々あったけど
初デート 楽しかったな・・・・
『また、デートしようね~。みっきー♪』
『また、3人でデートしような。みー♪』
『・・・・・・・・・ん・・・』
2人の体温を感じながら
ふわふわと心地よい眠りの中に堕ちていく。
『今度は どこでシようか~♡』
『映画館の中とか どうだ?♡』
『いいね!』
『決まり!』
固く握手をする2人に気づくコトは もうなく
朝まで 幸せに ぐっすりと眠った俺なのだった。
* * * トイレエッチ・おわり * * *
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