AM7時のタカナシさん

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「どうかした」  戻ってきたタカナシさんに曖昧に答えると私は本を積む仕事に戻った。少女の買った本は何だっただろう。私には靄がかかったように思い出せなかった。しかしそれはきっと「不思議な国のアリス」だろう。少女が奇妙な世界へ向かって行く話。そしてそこから帰る話。  きっとそうに違いない。
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