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僕が死神となったのは、いつからだろう。小五の時、担任教師が鬱になって中途退職した頃からなのか。
それとも、仲の良かった子が小三の頃に階段から落ちて、二度も骨折した時から。
もしくは、小一の時、初恋の子が両親の離婚で転校した時だろうか。
いや、この世に産声を上げた瞬間から呪われていたのかもしれない。
僕が親しくする相手は、何かしら不幸が起こる。そう言われるようになったのは、小学五年の時から。
生きていれば誰しもが起こりうることでも、都市伝説とかオカルトなどに好奇の目を輝かせていた当時の子どもたちは、それらを僕と関連付けたくて仕方なかったのだと思う。
例えば、カウンターの上に置いておいた指輪が車の中から見つかったり。鞄から出していないスマホが記憶のない脱衣所にあったり。
あたかも不可思議な現象が起きたように聞こえるけど、ほとんどはただの思い込みに過ぎない。それをミステリアスな事だと言いたがるのが、彼らだった。
決定的な出来事が起きたのは、今から七年前。中学一年の冬。
ーー彼女が、僕らの前からいなくなった日のこと。
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