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「やっぱり山本くんだわ」
「宮島先生…、どうしてここに…?」
「山本くんこそ、ここにいるの?」
彼女はボクが通っていた中学校の数学科教諭だった宮島 叶恵で、恥ずかしながら初恋の女でもあった…
確か8歳上だったから35歳と思うが、彼女は実際な年齢よりずっと若く見えた。
「あら、左遷されたの?まあ、ご愁傷様ね」
「先生は?」
「うーん、都会がイヤになったからかな。それとここで勉強を教えて欲しいの募集があったから」
夜に彼女の誘いで居酒屋に来たボクはお互いの経緯を語り合いながら盃を交わした。
「元教え子と盃を交わす日がくるとは夢にも思わなかったわ」
「ボクもですよ。遠く離れた小さな町で先生と再会するとは全く思ってませんでしたよ」
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