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「な、何で…それを…」
「あたしも史生のこと、好きだったから」
恩師からの衝撃な一言に、ボクは頭の中が真っ白になった…
「さっき言った、ここへ来た理由は嘘よ。史生のいない学校にいたくなかったからよ。それと史生の近くにいると会いたい気持ちに駆られるから、遠い遠いここへ来たのよ」
「………」
「ああ、史生がここまで来るとは…もう、気が狂いそうになったわ!」
「叶恵さん…」
頭を振って身体を震わせる彼女をボクは恐る恐る優しく抱きしめた…
「史生…?」
「叶恵さん、ボクと恋をしませんか?」
「あたしでい…」
ボクに身体を強く抱きしめられた彼女が顔を上げると同時に、ボクは震える唇に唇を重ねた…
「史生…夢みたい…」
「叶恵さん、どれくらい我慢してきたんですか?」
「12年よ。死ぬまで史生を想い続けるつもりだったわ」
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