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昨日と一昨日のことは記憶に蓋をして。
私に彼氏はいなかった。
そう言い聞かせて、落ち着いて仕事に集中出来たのは就業時刻までだった。
帰り支度をしてカバンを肩にかけると、それを見ていたみたいなタイミングでメッセージが届いた。
一瞬ドキッとしたけれど、差出人は地元の友達だった。
「そっか、今日ご飯行く約束してたんだった」
立て続けにいろんなことが起こり過ぎてすっかり忘れていた。
地元で仲の良かった友達が、わざわざ来てくれることになっていたことを。
高校から仲の良かった4人組で、今でも地元で暮らしている。
時々こうやって忙しい私に合わせて集まってくれる。
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