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だけど、俺の部屋には何も居ない。 今、凹凸などなく、ただの白い綺麗な天井に戻っている。 「あ、れ?さっきまでは、天井に……」 水夜もあちこちを見てくれるけど、何もない。 「……とりあえず、緋朝。あなたお風呂に入って来た方がいいわ」 「うん……」 俺は水夜と一緒に、1階のバスルームに向かった。 何がいるか分からないから、脱衣所まで一緒に居ると言う。 「いや、いいよ。水夜。風呂場までついてこなくても」 「ダメよ、いつ出てくるか、何のために出てくるのか、分からないし。それに、お風呂の中までさすがに一緒に入らないから大丈夫よ」 とりあえず、脱衣所も、中の浴室も水夜が先に確認したけれど何もいなかった。
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