仲良し

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「生身の人間の方が私にとって怖いわ。力では敵わないもの。もっとも、普通の人間がこの空間に入ってこれることはないけどね。だから大丈夫よ、安心して」 「……そういう問題じゃないよ、とにかく危険かも知れないだろ」 背中を押されながら、部屋を出て、俺は彼女に文句を言う。 「日記の時だってそうだ、食べるって事より、なにか他に解決法があって、それの為に危険な目にあっただろ?」 そう言いながら、俺はふと気がつく。 「日記……もしかして、次の日記の事じゃないよな?」 水夜が「……きっと違うわ。大丈夫よ。だから、今度はまた普通に遊びに来て?今度は、そうね、お鍋でもする?」 なんだ、違うのか。 でも、ちょっと気になる。 でも、あの日記を読めば、完全に巻き込まれるんだよな…水夜が違うと言うなら、違うと言うことにしておいたほうが俺も水夜も安全なのかも知れない。 日記のことについては。
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