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地図で分かる木が沢山生えていそうな場所は、今のところ、この場所だけか…。
とりあえず、ここに行くしかないな。
絶対、少年を見つける。
あの白いライオンの事も、何か繋がりがあるかも知れない、でも、それより……
「ねぇ、緋朝、あなた明日もお仕事よね?土日に行く事にしましょうか」
「いや、水夜の体力があるなら、今行ってもいい。気になるし」
「……」
水夜は、俺の事を心配して、黙ってしまったが、お母さんと叫ぶ少年を助けたい……絶対に。
「あの少年を助けたい」
俺の言葉を聞いて、水夜はじっと俺をみた。
俺も下を向いていたけれど、彼女と目線を合わす。
「……ええ、そうね。出来る事をしましょう。あなたがいいなら、私も大丈夫よ。今から行きましょう」
俺は、水夜と共に、あの山へ行くことに決めた。
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